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このコースの主な訪問地・解説

• ■ エジプトを象徴する ギザのピラミッドとスフィンクス（世界遺産）■
• 今から約4500年前、古代エジプト王国第4王朝の時代に建造された、エジプトの象徴もいえるピラミッド群と、人面獣身で有名なスフィンクスは、カイロから西に13kmのギザにある。クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドが三大ピラミッドと呼ばれるが、中でもクフ王のピラミッドが最大で、内部入場見学の人気が高い。
• ■ イスラム文化の歴史を今に伝える カイロ歴史地区（世界遺産）■
• エジプトの首都カイロは高層ビルが立ち並ぶ近代都市である一方で、世界遺産に登録されている歴史地区では、イスラム教の豪華絢爛なモスクや、中世イスラム世界の面影を残すバザール（市場）が残り、今と昔が混在する独特の雰囲気を有する。また、カイロで必見の エジプト考古学博物館は、古代エジプトの貴重な歴史的遺物が一堂に展示されており、ミイラ室の見学は特に人気が高い。
• ■ 古代エジプト後期の繁栄を支えた都市 ルクソール（世界遺産）■
• ルクソールはかつてテーベと呼ばれ、中王国、新王国、末期王朝時代の一時期は首都として栄えた場所である。中王国時代までは、墓と葬祭殿、河岸神殿が一体になったピラミッドコンプレックスを形成していたが、全盛期であった新王国時代には、ナイル西岸に王家の谷のような岩窟墳墓や、エジプト初の女王の墓ハトシェプスト女王葬祭殿に代表される、お墓やモニュメントが建造された。太陽の沈むナイル川西岸は、古代エジプト人にとって来世を意味する場所であり、また、盗掘を防ぐための策として、新王国時代の王たちは西岸の谷の奥深くに死後の安住の地を求めたと言われている。一方の東岸には、エジプトで最大規模の遺跡アムン大神殿を擁するカルナック神殿や、その付属の神殿として建立されたルクソール神殿が見所。
• ■ 古代エジプトの聖なる島フィラエ島に建てられた アスワン・イシス神殿（世界遺産）■
• ナイル川上流の東岸に位置するアスワンは、独自の言語や生活様式を持ち続けてきたヌビア人の文化圏の中心地。ナイル川の中州の島や西岸、市街地南部などに見所が点在し、車に加えて船を使って観光するのが一般的。中でも、古代エジプトで聖なる島とされていたフィラエ島に建てられたイシス神殿は、古代エジプト末期王朝時代からローマ支配時代にかけてこの島に続々と建てられた神殿の中でも最も重要な建造物と言われている。アブシンベル神殿と同様、アスワンの神殿群も、アスワンハイダム建設で水没の危機にさらされ、隣島への移転救済措置などが取られた。町の南には古代の石切り場跡切りかけのオベリスクがあり、古代の高度な石切りの技術を現代に伝えている。アスワンは、アブシンベルと同様、世界遺産ヌビア遺跡群の一部として、重要な観光地となっている。
• ■ アスワンハイダム建設の水没の危機から救われた アブシンベル神殿（世界遺産）■
• 北回帰線を超え、スーダンとの国境に近いナセル湖のほとりには、ピラミッドについで見逃せない巨大遺跡アブシンベル神殿がある。この神殿は、アスワンハイダム建設時に水没の運命にさらされ、ユネスコが行った国際キャンペーンにより68年にわたる神殿救済のための工事が行われて、もとの位置より60m上にそっくり移動することに成功した。神殿が建設されたのは、古代エジプト新王国時代、第19王朝のラメセス2世の時代、今から約3300年前である。大神殿正面の4体のラメセス2世像は、当時のラメセス2世の強大な権力を象徴している。神殿内部は、水没からの救済工事の際に岩山の大ドームの中に納められ、高さ10mのラメセス2世の立像8体がある大列柱室や、神に捧げものをするラメセス2世や王妃ネフェルトアリに見事なレリーフのある前室等、見ごたえ十分。1979年にユネスコ世界遺産に登録された。